皆さんこんにちは、タクミです。

これからTOEICの勉強を始めたいんだけど、何点くらいを目標にすればいいの?
TOEIC860点を超えるにはどの参考書を使えばいいの?
そんな疑問にお答えします。
- TOEIC860を目標すべき理由
- TOEIC860超までの勉強計画
- TOEIC860超までに使用した教材(オススメ度付き)
結論を言います。
TOEICは860点を目標にしましょう
そして私がTOEIC860超にいたるまでの勉強計画が以下の通り。


本文ではこれらを詳しく解説していきますね。
TOEIC860を目標すべき理由





860点って中途半端な気がするけど、、、
なぜ800点とか900点じゃないの?
その答えはTOEIC運営するETSが定める「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」にあります。
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドライン) |
---|---|---|
A | 860~ | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730~ | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470~ | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。 |
D | 220~ | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | コミュニケーションができるまでに至っていない。 |
私は860点を超えてもBレベルの評価に達しているかどうかも怪しいですが、「TOEICができても話せない」はTOEIC高スコア所持者の一般的な認識ですね。



じゃあTOEICなんて勉強する意味なくない?
こういった「TOEIC不要論」もよく耳にしますね。確かにこの主張は理解できます。
しかし、それでも私がTOEICを勉強することを超おすすめする理由は2点あります。
- TOEICは非常に有名であり、就職や転職に有利であるから
- 汎用的な基礎英語力が身につくから
TOEICは非常に有名であり、就職や転職に有利であるから
公式によると2020年度の総受験者数は169万人。コロナ禍になる前は200万人以上が受験をしていました。
当然TOEICは信頼性が高いですし、TOEICを知らない人事はいません。
海外事業に関係がなくとも高得点が取れれば、就職や転職の際に必ず触れられます。
また、以下のTOEICスコア分布をご覧ください。(画像は拡大できます)


TOEIC860点は公式テストで上位8%、IPテストで上位3%なのが分かります。IPテストの方が受験者数が多く、企業から受けさせられることがあるので、より実態を反映しているといわれています。
また、TOEIC公式が860点で区切っているので、そこを足切りにする求人も多いです。
転職の際、TOEICが860点を超えていれば海外赴任がある会社でもまず足切りされる心配はありません。(900点に設定している部署は海外の法律を扱っている印象があります)
汎用的な基礎英語力が身につくから
TOEICテストに登場するシチュエーションはレストランでの会話だったり、ビジネスの文書だったりします。
クセのある状況は出題されないのですぐに実践で使えるといえます。
TOEIC860点を取るにはリスニングもリーディングも8割以上取らないと厳しいため、どちらも基礎をしっかりと身に着ける必要があります。
そのためTOEIC860点を超えれば、読み聞きを通じて意味を取り違えず理解することができます。
私はYouTubeでネイティブの動画をみたりするんですが、理解度が600点くらいの時とはケタ違いです。
もちろん理解度が高いので上達スピードも早いです。
TOEFLやIELTSなどの難しい試験やオンライン英会話を始める前に、TOEIC860点を達成した方が効率的な学習ができるでしょう。
TOEIC860点は転職の際に有利に働くほか、基礎的な英語力も身につくので最初の目標としてベスト
TOEIC860超までに使用した教材(オススメ度付き)


私がTOEIC860点を超えるまでに勉強した参考書を、カテゴリ別に紹介します。
もう一度TOEICの勉強実績を載せます。


こちらは有名な「英語上達完全マップ」と「英語上達完全マップを10ヶ月やってみた」を参考に作成しています。
参考書について、あくまでもTOEIC860点を超えるために必要か否かで評価をつけています。
英語耳
発音に関してはこの英語耳だけでOKです。
表紙にもありますが「発音できない音は聞き取れない」のです。英語耳でしっかりと発音記号を覚え、発音を習得しましょう。
始めのうちに発音を習得しておけばリスニングがぐっと楽になります。
英語耳は繰り返し練習することを提案しています。実際、長い期間を費やしている方もいらっしゃいましたが、私は単純作業になり始めた時点でやめました。
英単語を覚えていく際にも発音しながら練習していくので、英語耳だけで完璧を目指さなくてもOKですよ。
その後の英単語学習では、発音とセットで覚えていきましょう。
一億人の英文法


英文法の教科書に関しては「一億人の英文法」で間違いありません。
Forestやブレイクスルーなど有名な教科書を使ってきましたが、一億人の英文法が一番わかりやすいですね。
特に時制の説明が素晴らしいです。
今まで区別するのが難しかった完了形などが、図入りのイメージで説明されているのでとても分かりやすいです。
この1冊を終えたら、TOEICの文法対策に移っていいです。
究極の英単語


究極の英単語はアルク社が膨大なデータから、有用性と使用頻度を基準に選出した12000語の重要英単語リスト「SVL12000」を抽出し、順番に網羅している単語帳です。
Vol.1は1~3000、Vol.2は3001~6000、Vol.3は6001~9000、Vol.4は9001~12000が収録されており、TOEIC860には9000語が必要だと書かれています。


私は律儀にVol.3まで学習しましたが、Vol.3はTOEICにはあまり出ない難しい単語が多く、労力のわりに定着しませんでした。
その代わりVol.2までは必須中の必須なのでしっかりと暗記しましょう。Vol.2を終えたらすぐに「金フレ」の学習を始めるのもありです。
英単語の勉強法は以下の記事にまとめてあります。


金のフレーズ


金のフレーズ、通称「金フレ」はTOEIC頻出語の1000語をレベル別に集めた単語帳です。
100万部を超えるベストセラーとなっており、TOEICの英単語帳はこれだけで十分とおっしゃる方もいるほど、テッパン中のテッパンです。
ただし、さすがに金フレだけで高得点が取れるほどTOEICは甘くないので、究極の英単語と併用しながら語彙を増強していきましょう。
ひとつの単語ごとに著者のコメントが載っており、内容が面白く勉強にもなるので、楽しく英単語を習得できますよ。
まる暗記ゼロのイディオムマスター
「まる暗記ゼロのイディオムマスター」は熟語をまる暗記ではなく、納得しながら覚えられる熟語集になっています。
特徴はなんといっても、熟語ひとつひとつの解説の詳しさ!熟語がイメージで覚えられるので長く定着しますよ。
あまりTOEICの参考書として挙げられませんが、隠れオススメ本です。
どんどん話すための瞬間英作文
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は与えられた簡単な日本語に対して瞬間的に英語に訳して話す参考書になります。
もちろんこの1冊で話せるようになることはありませんが、ポイントは文法の構築力がぐっと上がるということです。
これによりリスニングやリーディングの際、文法や文型が浮かび上がるように理解できます。
1周目は本当にキツかったですが、5周目くらいからかなりスムーズに変換できるようになっていました。
また、アプリはタッチで答えが表示されるため効率的で非常にオススメです。
最重要構文540
「最重要構文540」は1つの英文に対して日本語訳がついている大学受験用参考書で、大学受験にでてくるほとんどすべての文法が網羅されています。
もちろん日本語に対して英語をこたえる瞬間英作文的な使い方もでき、社会人からも非常に人気の参考書になります。
私は、瞬間英作文として1周しましたが、以下の2つの理由でやめてしまいました。
- 網羅しているからこそであるが、TOEICに出ないような難しい言いまわしが多い
- 使用頻度にかかわらず、構文が一回ずつ登場する
そのため、「頻繁に会話に登場する表現」と「ほとんど会話に使わない表現」が同じ練習回数になってしまいます。
最重要構文ファンの方すみません。ただTOEICという観点から評価するとあまり必要ないという結論になります。
みるみる英語力がアップする音読パッケージ


「みるみる英語力がアップする音読パッケージ(以下みるみる)」はリピーティング・音読・シャドーイングを通してリスニングとスピーキングの基礎力をつける教材になります。
リスニングの素地をつけるなら「英語耳」と「みるみる」だけでOKといえるほどの良書です。
一方で挫折しやすい教材でもあります。
- そもそもトレーニングの計画が正しいかどうかわからないから
- 何度も繰り返して練習するため、単純作業になってしまい嫌になってしまうから
- 初めの内はリピーティングとシャドーイングが難易度が高く、全くできないから
これらの挫折ポイントを解決するために、音読パッケージについて以下の記事で詳しく解説しています。


これさえ乗り越えればTOEICのリスニングはらくらく伸びます。
ポレポレ英文読解プロセス50
「ポレポレ英文読解プロセス50」は正確に文構造を理解するために50の演習を通して学習する参考書です。
複雑な英文に対して文の構造を解き明かし、正確に和訳することができるようになります。
しかし、TOEICに関してはそんなに複雑な文は出ませんし、正確に和訳する必要もないので評価は低めとさせていただきました。
文法問題でる1000問
「文法問題でる1000問」はTOEICのPart5(文法問題)に特化した問題集です。



1000問て多すぎでしょ、そんなにできる自信ないよ。。。
こういった声も聞こえてきそうですが、頑張って2,3周する価値は大いにあります。
- 様々な問題タイプを1000問解くので、Part5はどんな問題でも対応できる
- 同じ文法問題なので、Part5が解ければPart6が解けるようになる
- 1000個以上の英文をスピーディーに大量に読むことになるので、結果的に長文読解力も上がる
私はこの本のおかげで860点を超えたといっても過言ではありません。
TOEIC対策に必須中の必須である1冊です。
公式TOEIC L&R トレーニング リスニング編


「公式TOEIC L&R トレーニング リスニング編」はTOEICの公式から出ている、リスニングの参考書です。
本は20セクションに分けられ、1セクションにPart1~Part4の問題がバランスよく入っているので実践的なトレーニングができます。
1セクション10分もかからないのも続けやすいポイントですね。
こちらの問題集を2周しただけで問題の形式に完全に慣れました。リスニング9割も現実的なものになりますよ。
実は間違えて購入してしまったんですが、これが大当たり。
TOEICリスニングに慣れたいならオススメしたい1冊。
TOEICリスニングの攻略法は以下の記事を参考にしてください。


TOEIC 公式問題集


「TOEIC 公式問題集」は本番に近い模擬試験が2つ収録されている参考書です。
公式問題集を通して、TOEICの集中力を保つ難しさや、リーディングの時間の足りなさを味わっておく必要があるでしょう。
公式問題集の使い方ですが、以下のように行っていました。
時間を計って全部解く→解説を見ずに答え合わせ→時間を計らず2周目→解説を見て答え合わせ
1周目と2周目の差はTOEICの時間制限によるものになります。問題集を解くたびに1周目と2周目のギャップが埋まります。
また、得点に応じて本番での予想スコアの範囲を知ることができるのですが、結構正確で非常に参考になりますよ。
スタディサプリ
「スタディサプリ」はスマホならではの動画やクイズを通してTOEIC高得点を目指すアプリです。
特徴的なのはやはり動画によるわかりやすい解説と、TOEIC対策がこれ一つで完結できてしまうほどのコンテンツ数です。
私はあまり利用しませんでしたが、通勤時間などのすきま時間に勉強できるのも、忙しい社会人にとってはありがたいですね。
まとめ


使用した参考書をまとめます。
- 英語耳
- 一億人の英文法
- 究極の英単語
- 金のフレーズ
- まる暗記ゼロのイディオムマスター
- どんどん話すための瞬間英作文
- ポレポレ英文読解プロセス50
- 文法問題でる1000問
- 公式TOEIC L&R トレーニング リスニング編
- TOEIC 公式問題集
- スタディサプリ
TOEIC860点を突破するにはそれなりの努力が必要ですが、転職が有利になりますし、英会話やその他英語系難関資格の前準備になるので、目標として最適だといえるでしょう。
TOEIC860点超までの道筋が見えてきたら、さっそく自分なりの勉強計画を練ってみましょう。
その際は、関連記事に具体的な勉強方法を載せていますので参考にしてみてください。
この記事を見てくださった全員がTOEIC高得点を取得できることを願っています。
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