皆さんこんにちは、タクミです。

仕事でデータ分析をするから、統計検定を受けたいんだけど難しいの?
合格までの具体的な勉強法や必要な参考書を教えてほしい!
そんな疑問にお答えしていきます。
- 統計学はなぜ必要なのか
- 統計検定2級の概要
- 統計検定2級合格への最短ルート
本記事を読むことによって、統計検定2級を最短で合格するための道筋がはっきり見えます。
では本文を見ていきましょう。
統計検定2級の必要性と概要


「ビッグデータ」という言葉に代表されるように、社会では様々なデータが扱われています。
例えばここに日本人1000人分の身長のデータがあるとしましょう。そこには1000個の数字が並んでいるだけで、分かることといえば「すべて同じではなく、様々な値をとる」くらいのことでしょう。
ここで統計学の登場です。
平均を取れば「日本人が大体どのくらいの身長なのか」が分かりますし、分散を取れば「そのデータ群がどの程度のバラツキがあるか」が分かります。このような作業を「縮約」といいます。
統計学の凄さはここで終わりません。190㎝という新たなデータが加わったとき、日本人である確率が分かります。さらに少々の誤差を許容すれば、たった1000人分のデータで日本人1億3000万人分のデータ分布が分かってしまうのです。
前者を「推定」、後者を「検定」と呼び、予測のようなこともできてしまうわけですね。
また、たくさんの情報が飛び交う社会では、一見統計学的に正しいように見えて間違っている情報もあります。
例えば、2つの事象に因果関係がないのに、見えない要因(交絡因子)によって因果関係があるかのようにみえる疑似相関があります。
こういった統計のワナも、統計学を勉強していれば対応することができます。悪意のある発信者に翻弄されないためにも、統計リテラシーをつけていきましょう。
大量のデータにあふれている現代社会において、統計学の知識は必須である
統計検定2級の必要性


Googleのチーフエコノミストであり、高名な経済学者のHal Varianは「統計家は今後の最も魅力的な職業だ」といい、統計の知識を持つ社員を積極的に採用するといっています。
情報社会において統計学は必須の知識であり、若いうちに身に着けておくべきだと多くの企業のリーダーが考えています。
そんな現代社会において必須の統計学の入門として、統計検定2級は最適であるといえるでしょう。
実際にデータアナリストやデータサイエンティストの求人には統計検定2級を必須条件にしている企業も多いです。
そのような職種でなくとも、データ分析に今後かかわる方は取得しておいて損はないでしょう。
統計学は今後最も重要になる学問の一つであり、その入門として「統計検定2級」が最適である
統計検定2級の試験概要


統計検定2級には必要な受験資格がありません。そのため、3級をスキップすることができます。実際私も3級を飛ばして2級に合格しました。
統計検定2級はCBT方式(試験会場のパソコンで受ける方式)でも実施しています。
私はCBT方式で受験しました。
受験料や合格点のほかに、出題形式も異なります。CBT方式は大問の中に小問があるという形式ではなく、すべて独立した問題として出題されるので、本番で戸惑わないように心の準備をしておきましょう。
試験時間 | 受験料 | 合格点 | 合格率 | 問題数 |
---|---|---|---|---|
90分 | 5,000円 (CBTは7,000円) | 70点 (CBTは60点) | 40%前後 | 35問程度 |
電卓が持ち込み可で、忘れると合格はかなり厳しくなります。事前に試験に適した電卓を購入しておきましょう。コストパフォーマンスでみるとカシオの電卓がおすすめです。


合格までに使用した教材


統計検定2級を勉強する際、たくさんの統計検定2級合格法に関する記事を読みましたが、合格者が使用した教材はある程度共通しています。
私も王道のルートで合格しました!
完全独習 統計学入門
統計学を全く知らない方が一番最初に読むべき本です。「これ以上何かを削ったら統計学にならない」というギリギリのラインまで簡単に説明した超入門書になります。
- 確率をほとんど扱わない
- 数学記号も数学公式もほとんど使わない
- 統計検定のメインである「推定」と「検定」までカバーしている
統計検定2級の範囲をすべてカバーしているわけではありませんが大丈夫です。
この本で学んだことがあなたの統計学知識の基礎になります。
統計検定2級 公式問題集


公式問題集は必須中の必須です。私が見た限りでは、合格者の中で公式問題集を購入していない人はいません。それぐらい重要ということですね。
この本には3年分計6回の過去問が収録されています。解説も充実しているので安心して使っていきましょう。
統計WEB
統計WEBは統計検定2級の合格までに必要な内容をすべて解説しているWebサイトです。こちらも合格者の中に使っていない人がいないといっていいほど必須でしょう。
- 全て無料で使える
- 例と画像で分かりやすい
- 1章ごとに演習問題がついている
- 統計検定2級の全範囲をカバーしている
少し量が多いので計画的に進めていきましょう。
チートシート
統計検定2級を学習して初めて「チートシート」という言葉を知ったのですが、要するに「早見表」のことですね。
休み時間や試験直前などにざっと復習をするのに非常に便利です。
また、回帰分析においてRの出力結果が出てくるのですが、すべて英語で何も説明がないので初めて見た方はかなり戸惑うと思います。
Rについての理解を深めるために以下のチートシートも活用しましょう。
YouTube
本よりも動画で勉強するほうが分かりやすかったりしますよね。
YouTubeでも統計学の解説動画がたくさんあり、こちらで勉強するのもおすすめです。
私はヨビノリたくみさんの確率統計の解説動画を一通り見ました。
名前が一緒ということもあり、応援しています(笑)
統計検定2級を1か月で合格する方法


続いて、統計検定2級に1か月で合格するための超具体的な方法を一例として作ってみました。私も大体はこんな感じで勉強しました。
前提として月曜始まりを想定しています。また各週の7日目を、達成できなかったときに挽回するための予備日としています。
1週間目(1日目~7日目)


- 完全独習 統計学入門 第1講~第4講
- 完全独習 統計学入門 第5講~第8講
- 完全独習 統計学入門 第9講~第12講
- 完全独習 統計学入門 第13講~第16講
- 完全独習 統計学入門 第17講~第21講
- 統計WEB STEP1 1~9
1週間目はとにかく統計学になじませる期間です。入門書を1週間目で読み切ってしまいましょう。
入門書が読み終わったら、いよいよ統計検定2級にフォーカスした勉強に入っていきます。
入門書を読んだ方なら統計WEBのSTEP1の6まではすんなり理解できるでしょう。7~9は高校数学の基本になりますので苦手な方はしっかり取り組んでおきましょう。
2週間目(8日目~14日目)


- 統計WEB STEP1 10~12
- 統計WEB STEP1 13~15
- 統計WEB STEP1 16~19
- 統計WEB STEP1 20~22
- 統計WEB STEP1 23~25
- 統計WEB STEP1 26~32
2週間目はとにかく統計WEBを終わらせる週です。1日3章ほど、演習問題はしっかりと解いて問題の解き方を体に染み込ませます。
統計検定2級に合格するだけなら、STEP1のみ勉強すれば過不足がありません。
また、統計WEBのみではわからないことが出てきたら、YouTubeを活用しましょう。
そのまま子犬の動画を見ていたなんてことがないように注意しましょう。
私は気づいたら見ていました、、、
3週間目(15日目~21日目)


- 公式問題集 1回目、 統計検定2級チートシート(必要に応じて毎日)
- 公式問題集 2回目
- 公式問題集 3回目
- 公式問題集 4回目
- 公式問題集 5回目
- 公式問題集 6回目
統計WEBを一通り終えたらとにかく過去問を解きまくります。公式問題集には6回分の過去問が収録されているので、1週間で1周します。



え、全く合格点に届いてないんだが、、
点数の低さに驚愕するかもしれません。しかし過度の心配は不要です。
はじめは私も正答率は半分くらいでした。5回目、6回目あたりから伸びていきますよ。
統計WEBで間違えた箇所と不安な箇所はしっかり確認し、きちんと理解することが大切です。また、よくまとまっているチートシートを参照して、公式を効率よく暗記しましょう。
4週間目(22日目~本番)


- 公式問題集 1回目
- 公式問題集 2回目
- 公式問題集 3回目
- 公式問題集 4回目
- 公式問題集 5回目
- 公式問題集 6回目、 統計検定2級チートシート
直前一週間は、公式問題集の2週目を回します。問題の形式にも慣れ、解き方も頭に入っているはずなので90分もいらなくなります。
2週目は80点以上を目指しましょう。逆にここで70点を下回っていると合格は厳しいと思います。
そうはいっても仕方がないので、とにかくやることは解法と公式の暗記です。
統計検定2級は原理や導出方法が分からなくても暗記で合格する程度の点は取れます。
そういった意味でも直前のチートシートでの復習は本番に効いてきますよ。
最後に


以下がまとめになります。
- データ社会において、統計学の知識は必須である
- 統計学は今後最も重要になる学問の一種である
- 統計学を一通り学ぶには「統計検定2級」が適している
- 完全独習 統計学入門の読破(1週間目まで)
- 統計WEB STEP1の攻略(2週間目まで)
- 公式問題集 2周(試験本番まで)
- チートシート、統計WEBは何度も目を通す
実践すれば、最短ルートでの合格が見えてきます。
思い立ったが吉日、今この時から教材をそろえ始めましょう。
この記事を読んでくれた皆様全員の合格を願っています。
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