皆さんこんにちは、タクミです。

心理学を使って恋愛や仕事に活かしてみたい
本によく出てくる心理学の法則を教えてください
そんな方々に向けて、ビジネス本などでよく見かける、使える心理学の法則を厳選しました!
- 心理学とはなにか
- 覚えておきたい心理学の法則・効果
- 心理学の法則をビジネスや恋愛にどう活用するか
本記事の内容を実行すれば、仕事や恋愛で成功率が上がること間違いなし!効果的な法則ばかりを集めています。
では、見ていきましょう!
心理学とは?


心理学とは、「人の心の仕組みや働きを考察し、解明する学問」です。
簡単に言うと「人が何を感じ、どう思って行動するのか」を研究する学問ですね。
一般的な心の法則を解明しようとする「基礎心理学」と、それを実社会に応用する「応用心理学」があります。
また、不合理な生き物である人間が、その行動によって経済にどのような影響があるかを、従来の合理的な経済学と対比して「行動経済学」といい、近年より一層注目を集めています。
心理学は私たちの生活に深くかかわっており、実際に企業のマーケティング戦略やデザイン、政治や福祉など様々なシーンで役立てられています。
私たちも心理学を上手に活かせれば、日常生活をもっと楽に、よりよい結果にすることができます。
また、心理学の法則や理論などを知っているとメタ認知(客観的に自らの認知を自覚すること)の能力が向上します。
メタ認知ができていれば、自分の感情を読み取って行動を制御できたり、客観的視点からの冷静な判断による問題解決やタスク処理ができるようになります。就活でも必須のスキルですね。
ここからは私の独断と偏見で、日常生活に活かせる心理学を厳選しました。様々な書籍で記述されているため、重要であり、覚えておいて損はありません!
心理学は人の心を研究する学問であり、上手に活かせばより楽に生きることができる
【厳選】覚えておきたい心理学の法則・効果12選
- 初頭効果
- ハロー効果
- 単純接触効果
- ピークエンドの法則
- 好意の返報性
- カクテルパーティー効果
- マーフィーの法則
- ピグマリオン効果
- パーキンソンの法則
- ダニングクルーガー効果
- フット・イン・ザ・ドア・テクニック
- プロスペクト理論
ビジネスへの活用例を青、恋愛への活用例を黄、両方もしくは重要なポイントを赤マーカーで示しています。
初頭効果


相手に対する印象や評価には、最初に受けたイメージが最も強く影響します。これを「初頭効果」といいます
挨拶や清潔感など第一印象が良ければ、少し失敗したくらいでも「たまには失敗ぐらいするよね」という評価になります。
一方で第一印象が悪いと、「やっぱりミスをしたか」と悪い評価になってしまいます。
私は初めてあった人にやる気や誠実さを伝えるタイプなので、この効果にたくさん助けられています!
初頭効果に付随して「メラビアンの法則」も覚えておきましょう。コミュニケーションの際に、視覚>聴覚>言語の順で「55:38:7」の割合で影響を受けるという法則です。第一印象の中でも特に、身だしなみが大切であるということが分かりますね。
ハロー効果


別名「後光効果」とも言い、部分的な良い面・悪い面に対する評価を全体的な評価にまで影響させてしまうことを「ハロー効果」といいます。
例えば、全く接したことのない清潔感のある紳士的な外見をした人に、「礼儀正しいんだろうな」「仕事ができるんだろうな」という印象を持ちます。
逆にみすぼらしい見た目をした人に「礼儀を知らないだろう」「仕事ができなそう」という印象を持ってしまいます。
このように人のイメージは第一印象に引きずられるということですね。
- イケメンはダサい服を着てもオシャレで着ていると思われる
- 身長の高い立候補者の方が票を多く集められる
- ヤンキーだった人が良いことをすると普通の人よりも評価される
- 好感度の高い芸能人が逮捕され、一気にイメージを下げる
というのもハロー効果に関連しています。ギャップというのもとても影響していますね。
余談ですが、顔立ちの整った人の方が裁判で有利になるという研究結果が報告されています。
ちなみに写真で使用しているのは「ハロー現象(halo)」で、ハロー効果のハロー(halo)と同じ意味です。こんにちはの「Hello」ではないのでご注意を。
単純接触効果


「ザイオンス効果」とも呼ばれ、人間の心は日常的に何度も顔を合わせている人に好意を抱きやすいことを「単純接触効果」といいます。
人ははじめて会った人に警戒心を持ちますが、何度も会うにつれて警戒心が薄れ、好意を抱きやすくなるということですね。
この法則はビジネスや恋愛でも応用できそうですね。たくさん会うお客さんの方がモノを買ってくれますし、頻繁に連絡を取ったり、会う回数を多くすると恋が成就しやすいですね。
企業がCMやSNSを用いて、消費者と接点を増やすのも単純接触効果を活用したものだといえます。
ピークエンドの法則


「ピークエンドの法則」とは、過去の体験をピーク時にどうだったか及び、それがどう終わったかで評価しやすい、という法則です。
「終わりよければすべてよし」という日本語もありますね。
これはビジネスや恋愛にも応用できます。
例えば店頭での接客で、買い物の最後に商品を店先までもっていく、サービスを受けた後に丁寧に見送るなどをすると、客は全体的に接客がよかったと判断します。
また、デートの最後にとてもきれいな夜景を観たり、豪華なディナーを食べれば、多少昼にうまくいかなかったとしても良い印象を与えることができます。
テレビ番組、アニメ、プレゼンなど様々なシーンで使われており、オーディエンスから高評価を得る工夫をしています。
好意の返報性


「好意の返報性」とは、相手から好意を受けると、同じだけの好意を返すようになるという心理学の現象です。
新約聖書のルカによる福音書の一節に「与えよさらば与えられん」という言葉がありますが、これは心理学的にも正しいということですね。
例えば、試食をしたら何か買った方がよいかなという気持ちになりますよね。企業の無料キャンペーンなどはこの「好意の返報性」を利用しています。
恋愛でも「最近、頑張ってるね」「夢に出てきたよ」といって、相手に関心があることを示すと、相手も好意を持ってくれる可能性が高まります。(※状況によっては気持ち悪がられることもあるので注意)
カクテルパーティー効果


人間の脳は、聞いている音の中から必要性・重要性の高い高いものを選別し、重点的に聞き取ることができます。これを「カクテルパーティー効果」といいます。
面白い名前をしていますが、カクテルパーティーのような雑音の多い場所でも、自分の名前を呼ばれたら反応できるというわかりやすい法則名ですね。
自分の最寄り駅の名前がアナウンスされると、居眠りから起きるというのもこの効果の一つの例です。
ビジネスや恋愛においても、相手の名前を連呼することで真剣度・親密度が上がり、成功する確率がぐっと上がります。
マーフィーの法則


「マーフィーの法則」とは失敗すると予想したり、悪いことを考えたりすると、必ずその通りになってしまうという不幸な法則です。
運動会や遠足の時に台風が来たり、ダサい服装の時に限って友達と会ったりしますよね。
大事な時に限って不幸が起こるのはなぜか?人間は悪い思い出を強く記憶に残してしまうからです。
通常通り運動会が行われたり、何もない日に台風も来ますが、これらは普通の出来事なのですぐに忘れてしまいいますよね。
一方で、運動会に台風が来たという不幸は強く記憶に残り、結果として不幸が多いように感じてしまう、なんとも嫌な法則なのです。
仕事での大失敗や、失恋は記憶に残りやすいので「マーフィーの法則だ」と思って深く考えないようにしましょう。
映画「インターステラー」では、この法則にちなんで「マーフィー」と名付けられた女の子が、主人公である父親に「なんでこんな名前にしたの?」と問いかけますが、以下のように話しています。
あの法則の意味は「起こりうることは起こる」だ。パパもママも気に入ってた。
『インターステラー』(2014), クリストファー・ノーラン監督, WarnerBros.
ピグマリオン効果


「ピグマリオン効果」とは期待することによって、対象者からやる気が引き出され、成績が向上する現象を指す心理学用語です。これとは逆に、期待しないことで対象者の成績が下がることを「ゴーレム効果」といいます。
「私は褒められて伸びるタイプだから」という人も多いと思いますが、これは心理学的に正しいということになりますね。
あなたが上司や親、教師になったとき、厳しくしかるよりも褒めて伸ばしていきましょう。
パーキンソンの法則


「パーキンソンの法則」とは2つの法則から成り立ちます。
第一法則は「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。
終業までの時間が2時間だった場合、1時間で終わる作業だけが残っていても、人間はその作業に2時間かけてしまいます。
そのため、上司は作業時間を把握し、適切に割り振らなければ、サボってしまうということですね。
プロジェクトや会議はしっかりと終わりの時間を決めて、その時間にスパッと終わらせないとダラダラと長引いてしまいます。
アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは「人間は本質的に怠惰だ」と言って、倉庫作業員や配送員を監視するシステムを導入し、物議を醸していたのも記憶に新しいです。
第二法則は「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」です。
「給料が増えたけど、全然余裕のある生活になってないぞ、、」という方は、収入がアップした分、支出も増加している可能性があります。
結局、仕事でもお金でも、人間は切羽詰まるまでよく考えずに行動してしまうということを示していますね。
ダニング・クルーガー効果


「ダニング・クルーガー効果」とは能力の低い個人が、自分のことを過大評価してしまうという現象です。
自分のことは客観的に見ることができません。そのため、能力の低い人ほどレベルの高い内容について理解できず、自分が無知なことについても気づくことができないため、他者のレベルが低いとみなし自己評価が高くなります。
例えば、勉強し始めの分野で全貌が分かってきた瞬間、とてつもない自信が湧いてきたことはありませんか?
私はたくさんありますよ(笑)
ダニング・クルーガー効果についての論文では、能力の低い人ほど、自身の評価と現実の評価に乖離が現れると記されています。
自分が優秀で仕事ができると思い込んで、能力を超えた仕事を請け負って失敗をしてしまうことがあるので、適切なフィードバックや客観的な指標を用いて、自分の正確な評価を知る努力をしましょう。
フット・イン・ザ・ドア・テクニック


「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」とは、最初に小さな要求を飲ませ、それから関連するもっと大きな要求を通すという心理学のテクニックです。
例えば、いきなり「よろしければ寄付をお願いします」と頼むより、「寄付に関するアンケートをお願いします」といい、アンケートをしてもらった後に 「よろしければ寄付をお願いします」 と頼んだ方が寄付してもらえる確率が上がります。
人間は一度、自分の立場を明確にすると、行動をその立場と一貫させようとする強い力が生じてしまうためです。
これを「一貫性」といい歳を重ねるほど強くなり、50歳を超えたあたりで最も強くなります。
頑固とよく言われてしまう年代ですね。
この「一貫性」を利用した例はたくさんあります。
- 初回無料キャンペーンを打ち、2回目を有料にする
- 献血や寄付をしてもらう前に、簡単なアンケートを行ってもらう
- 商品の購入前に、試食・試着をしてもらう
逆に「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」といって、最初に断られる前提で大きな要求を提示し、そのうえで本当の目的である小さな要求を通すというテクニックもあります。
プロスペクト理論


最後に「プロスペクト理論」とは、人間は利得に対してはリスクを避け、損失に対しては賭けに出る傾向があるというダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって展開された理論です。
例えば、以下の質問に答えてください。
- 100万円が確実に手に入る
- コインを投げ、表が出たら200万円、裏が出たら何ももらえない
- 100万円を確実に取られる
- コインを投げ、表が出たら全額免除、裏が出たら200万円取られる。
この質問に対して、多くの人は質問Aに対して1番、質問Bに対して2番を選びます。
人間は、得をした嬉しさよりも損をしたガッカリ感の方が強く感じてしまうのです。プロスペクト理論によると「損失」は「利得」の2倍~2.5倍の心理的な重みを持ちます。
特に投資などをしている方は、リスクを取りすぎないよう注意しましょう。
さらに深堀したい方はダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」がおすすめですよ!


まとめ


- 心理学は人の心を研究する学問であり、上手に活かせばより楽に生きることができる
- 心理学を駆使することによって、楽に生きることができる
- 心理学の法則や理論などを知っているとメタ認知の能力が向上する
- 初頭効果
- ハロー効果
- 単純接触効果
- ピークエンドの法則
- 好意の返報性
- カクテルパーティー効果
- マーフィーの法則
- ピグマリオン効果
- パーキンソンの法則
- ダニングクルーガー効果
- フット・イン・ザ・ドア・テクニック
- プロスペクト理論
今回は様々なシーンで利用できる心理学の法則をご紹介しましたが、逆に心理学を利用されている場合も冷静に対応しましょう。
心理学を知っているだけで人生を得するだけではなく、損を回避することもできますよ。
心理学を本で勉強するにあたって「影響力の武器」は超おすすめです!今回紹介した心理学の法則がいくつも掲載されており、何より面白すぎて気づいたら読み終わっています。


ぜひ読んでみてください!
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